「出水ツル観察センター」から、「黒之瀬戸大橋」を渡って、出水郡長島町にある「行人岳」山頂を目指します。この「黒之瀬戸大橋」は、阿久根市と長島町を結ぶ全長502メートルのトラス橋で、昭和49年開通の歴史ある桁橋。離島であった長島の人々の生活を劇的に変化させ、今では、全国的にも注目度の高い町として観光客の皆さんにも人気です。
「行人岳」は長島の山岳信仰の聖地で、江戸時代は修験道の場だったようです。頂上まで、きれいに整備された車道が続き、話をしているうちに、あっという間の到着。出発地点の「ツル観察センター」からは、約30分ほどの距離です。
まずは、眺望抜群の展望所より、美しく広がる風景を堪能。多くのカメラマン達も大きなカメラをセットして、自然との対話に余念がありません。この時期、県内外から度々来られる方も多く、早朝4、5時ごろから観察センター周辺での撮影を始め、引き続きこの「行人岳」で、シャッターチャンスを求めて撮影なさっておられる方々とも出会いました。
ツル達への熱い思いを語って下さり、熱量多しの皆さんとの対話も楽しませていただきました。
標高394m。頂上には蔵王権現や不動尊がまつられ、神聖な空間が広がっています。
「ツルの北帰行」観察は、残念ながらまたの機会に、となりましたが、その後の情報で、当日は、ナベヅル19羽の北帰行が確認されたようです。ツル達の無事の帰還を祈ることでした。