鹿児島県の霧島は温泉でとても有名な観光地ですが、「塩浸温泉」はその温泉の中でも特に有名。坂本龍馬が妻・お龍と新婚旅行で訪れた際に、18泊もした名湯として知られており、2010年に「塩浸温泉龍馬公園」として整備され、現在も地元住民や観光客に人気のスポットです。
園内には「龍馬資料館」「龍馬とお龍の縁結びの足湯」「坂本龍馬・お龍新婚湯治碑」があり、龍馬好きなら一度は足を運んで損なし。
「塩浸温泉」という名前の由来は、付近の川岸に「塩牡蠣」(白色の固形物)が付いていたことから呼ばれるようになり、龍馬が来た当時は、川の両岸に多くの宿が立ち並ぶ温泉地だったそうです。
またこの「塩浸温泉」は別名、鶴の湯とも呼ばれているのですが、今より約200年前、1806年(文化3年)頃にこの温泉が発見された際、温泉で鶴が傷を癒していたことからそう呼ばれており、古くから切り傷や胃腸病に効能があるとされています。
温泉へ向かう橋の下には石坂川が流れており、少し寄り道をして川沿いに降りて行ってみると、静かな川のせせらぎの音と、鶴ではなくカモの鳴き声を楽しむことができます。
そしてその川沿いの脇に、実はすごい物が残されております。
こちら「本物の龍馬が入ったとされる湯船」です。
「これが?うそ、え、もっとちゃんと…え、まじで!!?」ってなりました。
現時点では実際に入ることはできなくて残念ですが、いつか誰でも入れるように整備されるといいですね…!
そして温泉の受付がこちら!
大人360円、子供140円で入浴することができます。
受付をすませ脇の道を進んでいくと「塩浸温泉」が見えてきます。
中に入ると暖簾があり、男湯は「龍馬の湯」、女湯は「お龍の湯」となっています。週代わりでお風呂が男女交代になるみたいで、今回は入れない「お龍の湯」の中が気になります。
脱衣所は洗面台や鏡もあり、ドライヤーも無料で使えます。
「ここの湯に入らないと一日が終わらない」ということで、毎日来て1時間半ほど入浴を楽しんで帰られる地元の方もいるそう。期待も高鳴る中、いざお風呂に!
塩浸の名の如く、かけ湯が出てくる蛇口の周りは真っ白になっています!
こ、これが噂の「塩牡蠣」か!
浴槽は大きめの「塩浸の湯」と小さめの「鶴の湯」の2つがあり、2つともそれぞれ源泉が違っています。
ちなみに龍馬とお龍が浸かっていたのは「鶴の湯」の源泉だとか。
湯質は炭酸水素塩泉で、鉄分を含んでいるため少し茶色。40度ほどの熱さがちょうど良い感じで、しっとりとした優しさを感じさせます。
お風呂に入りながら窓を開けると、外の風と川のせせらぎの音が聞こえ、龍馬とお龍もここでこうして新婚旅行を楽しんでいたのかなと微笑ましくなりました。
坂本龍馬が愛した「塩浸温泉」この機会にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3606
交通アクセス:鹿児島空港より車で約15分
料金:大人360円・子供140円
駐車場:25台程(無料)
電話:0995-76-0007
▼営業期間
火曜日~日曜日:9:00~18:00(温泉受付は17:30まで)
月曜日:9:00~17:00(温泉受付は16:30まで)
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