「入来麓武家屋敷群」の公開施設として、平成25年4月1日にオープンしたのが、「旧増田家住宅」。かなり広々とした敷地内に、どっしりとした風格のある構えの家屋が並んで建てられており、印象的です。
薩摩川内観光物産ガイド「こころ」のサイト情報によると、下記のように紹介されています。
「入来町に入来麓武家屋敷群の公開施設として、「旧増田家住宅」が平成25年4月1日にオープンしました。
「旧増田家住宅」は、母屋、石蔵、浴室便所、洗い場が一体となって保存されています。敷地入口には、明治6年の石敢当(せきかんとう)があり、母屋はその頃までに建築されたと考えられています。また、石蔵には、大正7年4月竣工の刻銘がありました。
母屋の屋根が当初はかやぶきであった痕跡を確認できたことから、修理前の瓦ぶきからかやぶきに復元しました。」
「増田家は、代々医者を営んでおり、昭和25年ごろまで、この地でも眼科医として診療を行っていました」と説明板にあるように、石倉に入ると当時の面影が感じられます。


「旧増田家住宅」の貴重な所蔵品の数々


「旧増田家住宅」に大事に保存所蔵されている、陶器の器や漆器のお盆、重箱、お椀について、先日、ボランティアガイドさんがとても熱心に説明をして下さいました。
漆器といえば、輪島塗、越前塗、会津塗と産地によっていろいろ特徴があるようですが、ここに所蔵されている、立派な四角のお盆は、どうやら忍者の根来衆が作成したものと
最近判明したとの事。保存状態もよく、大変価値ある根来塗のようです。
そのほかの器の数々も、かなり希少価値の高い逸品とのことで、きちんと調査が始まり、今後は厳重な管理となるそうで、こうして、間近で気軽に見れなくなりそうです。
待ち合わせタイムが近づいていたので、ゆっくりお話しを聞けずに残念。またの機会を楽しみにしたいと思います。